[シドニー 2日 ロイター] - オーストラリアのマリーズ・ペイン外相は水曜日、2016年大統領選挙へのロシア介入に関する報告書の調査をドナルド・トランプ米大統領に協力するというオーストラリアの申し出は国益だと述べた。

ファイル写真:第74回国連総会に合わせてパレスホテルで開催された米国国務省エネルギー資源ガバナンス・イニシアティブ主催のイベントで、コンゴ民主共和国の代表団と話すオーストラリアのマリーズ・ペイン外務大臣2019年9月26日、米国ニューヨーク州ニューヨーク市にて。ロイター/ダレン・オーニッツ

月曜日のニューヨーク・タイムズ紙は、トランプ大統領がオーストラリアのスコット・モリソン首相に対し、2016年国政選挙でトランプ大統領を支援しようとするロシアの取り組みに対するロバート・モラー特別検察官の捜査の原因を解明するための協力を要請したと報じた。

モリソン首相の報道官は火曜日、首相が支援に同意したと発表し、オーストラリア野党労働党からの批判を招いた。

しかしペイン氏は、オーストラリアの最も近い同盟国と協力するのが賢明だと述べた。

ペイン氏はオーストラリア放送協会に対し、「我々はオーストラリアの利益のために活動しており、最も近い最も重要な同盟国と協力している」と語った。

「私たちはできる限り彼らを支援すべきであり、支援が適切であることを保証するべきであり、それが私たちが行っていることです。」

トランプ大統領は、政敵を追及するよう外国政府に影響を与えようとしたとの報道に対する米下院の弾劾調査が進む中、圧力が高まっている。

民主党主導の下院は、トランプ大統領がジョー・バイデン前米副大統領の調査と引き換えに、ウクライナ支援案に約4億ドルを活用しようとしたとの内部告発に懸念が生じたことを受け、先週調査を開始した。

バイデン氏は2020年の大統領選でトランプ氏と対立する民主党の候補者獲得を目指している。

モラー報告書は元オーストラリア外相アレクサンダー・ダウナー氏の一端を引き起こした。

ダウナー氏は2016年、トランプ陣営の側近ジョージ・パパドプロス氏から、ロシアがヒラリー・クリントン氏に関する有害な情報を持っていると聞かされたとされる。

ダウナー氏は会話の詳細を米連邦捜査局に報告したが、パパドプロス氏は否定している。

コリン・パッカムによるレポート。編集はリンカーン・フィースト。